281.現実逃避

現実に向き合う方法ついて吉村さんに伺いました。

 

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三上:皆さん、こんにちは。こころメンテナンス、本日もアシスタント三上恵と、氣功ヒーラーの

吉村:吉村竜児です。

三上:吉村さん、本日もよろしくお願いします。

吉村:よろしくお願いします。

三上:さあ、今日ちょっと質問来てますね。現実逃避の癖があって、現実に向き合う方法は?教えてくださいということで、質問が来てます。

吉村:はいはい。結構これに関しては、今僕の中でパッと、これはこうすればいいんだよっていうのがないんで、お話をしながらだんだん自分の中で明確にしていく作業みたいなことになっちゃうんじゃないかと思うんですけど。

三上:こういう方多い氣がします。例えば仕事に疲れて、やらないといけないんだけどちょっと遠くに行きたいみたいな。空氣持ちいいからドライブ行って遠くに行きたいとか。

吉村:そうですね。だから、現実逃避をしてるっていうのと、夢見がちみたいなのっていうところの話とか、いろんなグラデーションがあって、現実に向き合ってる人と現実逃避してる人ってびしって線引きして白か黒っていうので分けられるわけでもなくて、僕たちは普段の生活の中でどのぐらい現実に対してグリップしてるかどうか、ちょっと現実から少し離れたところにいるかどうかみたいなところがゆらゆらしながら生きてるんだと思うんですよ。

三上:うんうん。

吉村:だからいつでも完全に現実と向き合ってずっと生きてるっていうわけでもないんじゃないかなと思ってまして、もちろん度合いが人によって違うと思うんで、必ずしも万人にとってこれが正しいって話でもないと思うんですけどね。僕は言ってみたら、例えばアニメとか漫画とかそういうコンテンツすごい好きで、実話を元にした作品もありますけど、大多数は言ってみたらフィクションで虚構なわけじゃないですか。

三上:はい、多いですね。

吉村:そういうものを僕は日頃結構楽しんでて、そこに自分の意識を虚構の世界でゆらゆらさせとく時間っていうのが僕にとって必要なわけですよ。だからいつでも現実に向き合ってたら多分僕疲れちゃうから、現実から離れる時間っていうのを作ってるってことだと思うんですよね。そういう虚構の世界を楽しんでるっていうのは。

これはだから世の中にはフィクションとかを楽しむっていう習慣がない人たちも世の中にはいるんですよね。漫画とか小説とか映画とか一切興味ありませんみたいな人たちもいるから、その人たちはそれをあんまり必要としてないのかもしれないし、そこってどのぐらい人によって特性にばらつきがあるのかっていうのはよくわからないんですけど、

でももし現実といつも向き合ってて疲れちゃうんだとしたら、現実と向き合わなくていい時間を作って、頭を休憩させる時間を作って、それによって現実と向き合わなきゃいけない時間に集中するみたいなね。時間を分けることで集中力をやらなきゃいけないときにバッてそこに集中しやすいように、その分他の現実から離れる時間を作っておくっていう、そういう調整の仕方ができるんじゃないかなと思うんですよ。少なくとも僕はそういうふうにやってるんですね。

三上:私も映画館に行って無になって集中してるときがリフレッシュというか、その世界に入り込んでるって。また戻ってきて頑張るみたいな。

吉村:だから現実逃避しちゃうって困ってるっていうことだと思うんですね。この方のこれが相談として分かってきてるってことは。一つ考えられるのはそういうメリハリをつけることができてないから、脳が疲れちゃってて、現実と向き合うだけの力が発揮できなくなっちゃってるのかもしれないですね。となるとちゃんとそこの時間に集中するために、他の部分で現実から離れられる時間っていうのをちゃんと作ってあげることで、もしかしたらここで一点集中してバッてやれるかもしれないですよね。

三上:メリハリ、大切ですね。

吉村:あとは逃避してしまうっていうところに問題があるっていうことを、現実かどうかってことに限らず、逃避っていうところで切り分けて捉えた場合、もしかしたらその人は逃避する癖があるのかもしれないですよね。物事に対して、ちゃんと集中してなんかをするっていうこと自体から逃げちゃうんだよね。でなると、もしかしたら自分に課してる課題が大きすぎて、自分でそれをちゃんとやり遂げていくイメージが湧いてないのかもしれないですよね。

三上:これ、例えば課題が大きすぎてとか、逃避癖っていうのは、ふと今思ったんですけど、幼い頃のこの環境とかそういうのも大きいんですかね。

吉村:それもあるかもしれないですよね。例えば、僕の場合、発達障害があって、漢字を書くっていうのは本当に小さい頃からできなかったんですよ。これは本当に、漢字学習帳とかで書き取りとかやっても覚えられないんですよね。

多分、人の何倍もやってやっと覚えられるんですね。だけど、テストが終わるとまたスパッと忘れちゃうみたいな感じなんで、本当に漢字の書き取りっていうのは全くできなかったんですけど、これをもし本当に、お前はこれ絶対やらなきゃダメだって言ってずっとやらされてたとしたら、何かしら逃げる方法を考えるみたいなとこに行ってただろうなって思うんですよね。

三上:うん。

吉村:親御さんがどういう指導をしてたかみたいなことによって、ちょっと小さいことからコツコツやって、それで何かをやり遂げるみたいな経験を積んでいけば、多分できることに関してはできるようになるけど、それでもどうしてもできないことに関しては、じゃあ他でどう補っていくかみたいなことを考えたほうがいいわけですけど、

そこを多分、これをやるか、やらなかったらもう認めないみたいな話になっちゃったら、多分すごい苦しい思いしながらやって心が折れるか、それとももう親の言うこと聞かん!みたいな感じでぐれちゃったりとかしてっていうことを選んでたかもしれないし、でもそこもだから、指導する側としてはこの子がこういう特性があるっていうのに氣づくか氣づかないかみたいなところでも、その指導の仕方は変わっちゃうと思うんですよ。

僕が子供の頃なんて学習障害とかっていうものがあるってことを世の中に知られてなかった時代だから、それこそ、知能障害みたいなものがあることは分かってたから、特殊学級に入るか一般のクラスに行くかみたいな、この二択みたいな感じだったわけですよね。

三上:はいはい。

吉村:で、その知能障害のある子たちっていうのは、大体見るからに、この子知能障害あるなって見てわかるような感じ。だけど、僕みたいな部分的に全くできないことがあるみたいな人っていうのは、これもう多分当時の人からしたら謎なんですよ。だから、多分その一部を見て、この子はもうバカな子だ、ダメなやつだって思う人もいたでしょうし、このことはちゃんとできるのにこっちだけできてないってことは、この子はこのことに関してはすごく怠けてるに違いないみたいなね。

好き嫌いが激しいわがままで怠け者のやつだっていう見方をする人も出てきちゃうわけですよ。というなかで、それに関して言うと、僕の特性と環境が合ってたら多分、物事うまくいってたんだけど、合ってなかったらお互いに苦しいんですよね。

三上:そうですね。

吉村:だから一概に環境のせいだけとも言えないかなと思うんですけど、ただ僕の場合は中学卒業して高校からアメリカに言っちゃって、アメリカでは漢字の書き取りをする必要性が一切なくなったわけですよ。そうしたら成績がどんどん上がっていったんですね。漢字が書けないっていうことが、勉強することの障害にならなくなったから、それのおかげで成績が上がったんですよね。だからそこに関して言うと、漢字の書き取りから僕は逃げたんですよね。

三上:なるほどね、まあまあ。

吉村:でも結果そのほうがうまくいってるんですよ。だから逃避っていうことが、何を指して逃避って言ってるかとか、それをどういうふうに捉えてるかみたいなことでも、逃避することは全て悪いことだって捉えてたら、お前は漢字という課題から逃げたじゃないかみたいな話にもなりかねないんですけど、いやだってすいません、僕その能力ないから、そこに立ち向かうのは無理ですよみたいな感じになると思うんですよ。

だからその現実逃避っていう話も、世の中の多分いろんな、例えば作品を生み出してる側の人たちですよね。小説家の人たちだったりとか漫画家の人たちだったりとか、いろんなその分野のクリエイターの人たちで、多分夢想してる時間めっちゃ長いんですよ。

三上:何も無になって。

吉村:夢見がちな、何かその想像の世界の中で遊んでるみたいなね、現実と向き合ってるんじゃなくて、勝手に頭の中で好きなことを考えてたりとかっていうような、現実から離れちゃってる時間っていうのがあって、それをまた何かその表現という形で、現実の世界に形として表すってことをやってるわけですよね。

だから、現実逃避っていうのは、具体的に何を指して現実逃避と言ってるのかみたいなところで、もしかしたらこの人は、その現実と向き合っていない時間っていうのを、もっと大事にしたら、現実に何かその成果として現れるものを作れる人なのかもしれないんですよね。

三上:ね、たしかに、今お話聞いて、現実逃避ってすごいちょっとネガティブなイメージがあるんですけど、今お話聞いたら、現実逃避も悪くないなって。

吉村:そうですね。最低限、何か必要なことみたいなのはあるわけじゃないですか。生きていくために、食べていくためのくらいのお金を稼ぐ必要があるとか、家賃ちゃんと払わないと住む場所がなくなるとか、税金ちゃんと払わなかったら、恐ろしいことになるみたいなことっていうのはあるから、そこを最低限、そこを抑えておくっていう、その部分での現実と向き合うっていうのは必要だと思うんですけど、

でもそれって、言ってみたら、もしその人が、本当、クリエイターの人たちで夢想することで何か作品を生み出して、それがヒットしてお金が入ってきましたってなったら、自分が苦手なことを人に任せるみたいなこともできるわけですよね。

僕なんかは本当に、税務のことなんて自分でやるのは無理だから、税理士さんに丸投げしてるわけですよ。っていうのは、結局苦手なことをやらないで済むようにするために、自分が得意な分野の時間を増やして、そっちで成果を生み出すってことをやってるんですよね。

だから、何をもって現実逃避ってこの人が言ってるのかっていうところで、だいぶ実は見えてくる、絵が違ってきちゃうと思うんで、その部分で本当は何がうまくいってないのかっていうのを、より明確にしていくともっとそれに対しての対応っていうのも明確になるんじゃないかなって思うんですよね。

三上:ありがとうございます。今日は、現実逃避の癖があって、現実に向き合う方法は?ということを取り上げて、お話を伺ってきましたけども、いろいろ掘り下げていって、また見えるものがあるということで。今日のお話聞いて、現実逃避について改めて考えるきっかけに、私もなりました。ありがとうございます。なので、リスナーの皆さんの中でも、質問がありますとか、こういうのをちょっと聞いてみたいですっていうのがありましたら、感想も踏まえてメッセージもお待ちしております。

吉村:はい。

三上:吉村さん、本日もありがとうございました。

吉村:ありがとうございました。