269.他人への期待

他人の期待に応えることが重荷を感じる場合に自分を大切にする方法について吉村さんからお話伺いました。

 

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三上:皆さん、こんにちは。こころメンテナンス、本日もアシスタント三上恵と、氣功ヒーラーの

吉村:吉村竜児です。

三上:吉村さん、本日もよろしくお願いします。

吉村:よろしくお願いします。

三上:今日のテーマ、私も子供の頃よく感じておりました。他人の期待に応えることが重荷に感じられる方に、自分を大切にする方法を吉村さんに、今日は伺っていきたいと思います。

吉村:なるほどですね。他人の期待に応えようとして、しんどい・生きづらさに繋がってしまっているという人も結構いるんじゃないかなと思いますよね。

三上:私は他人というより、母に対してありましたね。子供の頃に。

吉村:そうですね。そこの身内か他人かみたいな感じで、ちょっと他人かどうかっていう話だと思うんですけど、実際のところ、自分か自分以外かっていうところで考えたら、お母さんの期待に応えて生きようとするということも、他人の期待に応えようとしているというのと同列だと思うんですよ。

三上:確かに。

吉村:これは本当に、他人の期待に応えることが重荷に感じているっていう自覚がこの人はあるっていうことは、もうまさにそれが答えじゃないかなと思ってまして。

三上:今となっては分かります。

吉村:そうですね。だから他人の期待に応えようとしているから重荷になっているわけであって、他人の期待に応えようとするっていうのをやめたらいいって話だと思うんですね。

三上:シンプルですね。

吉村:そうですね、シンプルですね。なんで他人の期待に応えなきゃいけないってその人が思っているかみたいなところで、他人の期待に応えようとしている人たちっていうのは、恐らくその人自身も他人に期待してるんじゃないですかね。

三上:そうですね。うんうん。

吉村:だから、お母さんの期待に応え続けてあったら、お母さんが私が望むような形で私を愛してくれるはずだっていう期待をされてたから、だからそのためにお母さんの期待に応えるぞっていうことをされてたんじゃないですかね、その頃って。

三上:そうですね。お母さんの笑顔が見たいとか。

吉村:うんうん。

三上:だと思います。

吉村:お母さんの笑顔が見たいっていうのは別に悪いって話では全然ないんですけど、結局のところお母さんにこうあって欲しいっていうのがあって、お母さんの期待に応えたら私の期待にお母さんも応えてくれるだろうっていうふうに思ってるっていう話だと思うんですよ。

三上:そうですね。自分というより他人の評価というか。

吉村:うん。それは自分軸がなくなってっいっちゃうわけですよね。だってね、他人に期待をした場合、それって要は他人の行動なり選択なりをこっちでコントロールしようとしてるっていうことじゃないですか。

三上:そうですね。

吉村:それ人をコントロールすることはできないんですよね。なんかこうコントロールしてるふうにすることはできるけど、それってどっかで破綻しちゃうんですよ。だって全てにおいて意のままになる人なんていないわけですよ。

三上:そうですね。いないですね。

吉村:ロボットじゃないんだから、ロボットはプログラム組んだらその通りに動くかもしれないですけど、あえて人だったら全て意のままにはならないんですよね。

三上:うんうん、おっしゃる通りです。

吉村:そうそう、だって例えば、動物を調教するとかっていうのだって、一見意のままに動くようにさせてるように見えるかもしれないですけど、要はその動物に好かれるとか、動物に慕われる状態、関係性を作ってるから動物が言うことを聞いてくれるわけですよね。

この人はこの人の言うことを聞いたらご飯をくれるとか、優しく撫でてくれるとか、そういうのを動物が学習するから、だからよし、この人の言うことを聞くぞっていうことをやってるわけであって、完全に意のままに動かしてるわけじゃないんですよね。動物にとってメリットがあることをこちらが提示してるから、動物はこの人のこと好き、だから言うことを聞こうってなるわけですよ。

三上:うんうん、確かに。

吉村:だから、人間関係でもお互いにメリットをちゃんと提供し合ってたら、そこでこの人にお世話になってるからこの人をもっと喜ばせたいなみたいな氣持ちになって、お互いのことを助け合うみたいな関係性は作れるけど、それって相手を意のままにコントロールしてるのとは違うんですよね。

三上:違いますね。相手がこうだから私も素直にこうしたいっていう氣持ちですよね。

吉村:それは相手が意のままになる人じゃないっていうのが分かってる中で、その人が自発的に何か自分のためになることをしてくれたってなったら感謝が生まれるわけじゃないですか。

三上:はい。

吉村:だからそうすると、貢献と感謝っていうのが循環する、エネルギーの循環が生まれるわけですよね。

三上:うんうんうん。

吉村:だけどこれがだから相手に期待してる状態っていうのは、どっちかというとこうあるべきだっていうのを相手に押し付けてるから、その通りにならなかったら期待を外されたっていうマイナスの受け取り方が出てきちゃうんですよね。

三上:うん。

吉村:そのメンタルで相手が自分の期待通りに動いてくれた場合、それは感謝じゃなくてその人が期待通りに動いてくれたっていうことでの安堵感みたいなのを得られるかもしれないですけど、相手に対する感謝はそんなに出てこないですよね。

三上:そうですね。

吉村:自分が元々期待してて思った通りになってるだけだから。それがだからお互いにそういう関係性だと、こういうふうにしてくれよ、こういうふうにしてくれよっていうクレクレでお互いに関わってて、それでそれが得られたとしても、要はそれに対する感謝はあまりない状態っていうのは続いちゃうと、そのうちに相手の期待に応え続けることが重荷になるっていうのは仕方ないですよね。

だって、できて当たり前って思ってる人に対して何かやっても、そのことで感謝されたり評価されたりっていうのはそんなに、逆にこっちは期待してるような感謝や評価は得られてないっていう状態ができちゃうから、そうすると一生懸命こっちはあなたの期待に応えようとしてるのに、あなたは私の期待に応えてくれないっていうのを、お互いに思うっていう状態になっちゃうんですね。そうするとお互いそれで被害者意識になっちゃうし、そこからは笑顔もなくなっていってしまうわけですよね。

三上:なんか色んな場面でありますね。恋愛とか結婚とか仕事とかね。

吉村:そうですね。だからもうフラットに、まずお互いにお互いをコントロールすることもできないし、お互いが何を思ってるかも分からないっていうところで、そこで自分の思いを伝え合うとか、例えば自分が何を欲してるのかとかを伝え合った中で、じゃあそのことでどう協力し合えるかね?みたいなことを話し合うとか、何らかのコミュニケーションを取って、それでお互い協力してお互いが求めているものが手に入ったら、多分それは自分が欲しいものを手に入れる手助けをこの人がしてくれたと。

別にそれをやらないっていう選択肢もあるし、その人とそもそも知り合ってなかったら、ここでこういう手助けが欲しいんですとか、こういうことを手伝って欲しいんですとかっていうことを伝え合うことさえもなかったわけじゃないですか。だから別にそもそもその人と出会ってなかったら、それさえも何もないゼロの状態。となったら、ここはゼロであるっていうところから話が始まったら、その後ってそこに何かあったら、プラスにしかならないわけですよね。

そうすると、どんなちっちゃなことでも感謝できるわけですよ。だけど、元々がマイナスって思ってたら、そのちょっとやそっとではこのマイナス埋まらないわけですよね。だからそうすると、なんかまだマイナスだからちょっと感謝はできないなみたいなメンタルになってしまうんで、感謝がない状態でお互いの手助けができて、お互いなんか疲弊しながら、相手の期待に応えればきっと相手も私の期待に応えてくれるはずだっていうふうに思って空回りをしていくんですよね。そもそも何を期待してるかっていうことを多分その時には伝え合ってもいないんじゃないですかね。

三上:うん。

吉村:言わなくても分かるはずだぐらいの感じで多分思ってるわけですよ。そうすると、じゃあなた一体どうしてほしいのとかって言われた時に、え、言わなきゃ分かんないの?みたいな感じになって、話が全然先に進まないみたいなことになっちゃうんですよね。

三上:そうですね、みんな違って当たり前ですもんね。

吉村:そうなんですよ。

三上:いや、なんかすごい答えシンプルでした。そうですね。いや、でもきっと皆さんも結婚間でもなんでこういうふうに私はしてるのにあなたはこうしてくれないの私ばっかり一生懸命頑張ってるのにみたいなのあると思うんですよ。でもこの話を聞くと、あ、なるほどって落ちる方も、私は落ちましたけどね、あ、そういうことだねって。

吉村:そうですね。だからまず自分が何欲しいのかちゃんと伝えて、そのことで協力し合えることがあるかどうかっていうことを、それをちゃんとお互い対等な関係性だったら、なんかね、じゃあ私これやるからあなたにはこれをやってほしいんですって伝えた時に、その人が、それなら全然いいよ、やるよってなるかもしれないし、いや、別に僕それやってほしいと思ってないんだけどってなったら、違うことでバランスを取ればいいのかみたいなね。

これをやってほしいんだけどって言ったら、それやれるからその代わりにこれやってくれない?みたいなのが出てきて、分かりました、それやりましょうってなって、そこでお互い合意が取れれば別にそのことで、例えばそこをやるって言ってやらないみたいな話が出てきたら約束が違うじゃんってことは言えるけど。

でもそれはちゃんとコミュニケーションを取って合意が取れてるから、始めてその約束をちゃんと守ろうねっていう話ができるし、その約束を守られなかった時に一体何があったんですかっていうことも言えるわけですよ。でも多分期待してるっていうことは、何を期待してるかっていうコミュニケーションは成されてないんですよね。

三上:そうですよね、コミュニケーション不足だし、自分自身もちゃんと伝えてないっていうところもありますよね。

吉村:そうですね、多分何を期待してるかって自分でも自分の中でちゃんと明確になってないケースも多いと思いますよ。だからそういう時は本当に自分が何を求めてるのかっていうのを一回書き出すとか言語化してみると、私これ求めてるんだって、自分で明確になったら多分それを人に伝えることもできると思うんですよね。そうするとその時に相手の反応によっては、それ無理でしょみたいな話になるかもしれないし、そうか、この要求っていうのは難しいことなんだみたいなね。

私が来てって言ったら、いつでも3秒以内に来てほしいんですとかって言ったら、それ無理ですって誰に聞いても無理ですって言うと思うから、そうするとこの要望っていうのはそもそも叶えられないことなんだなって、じゃあちょっとそこは変えようみたいなね。

例えば一緒にいるときで時間があるときには、なるべく私の話を聞いてほしいみたいなね、ぐらいまで具体的に言ったら、なるほどって時間があるときには応じるけど忙しいときとかはちょっと今時間ないよって言うからねとか、っていうので合意が取れればOKOKってなるわけですよね。

その時に全然ダラダラしてるのに話聞いてくれないってなったら、約束と違うじゃんみたいな話もそこからできるし、その時に相手の人が時間はあるんだけども、今すごい疲れてぐったりしてて話聞ける余裕ないんだよねってなったら、なるほどって、じゃあ時間もあって元氣なときに私の話を聞いてほしいんだけど、じゃあ今話を聞いてもらう余裕があるかどうかっていうのをここで一回尋ねて、OKだったら話聞いてもらう、ダメだったら理由がちゃんと分かる形で、なぜダメだっていうのを教えてもらえたらそれで納得して次の機会に見送るとかって、自分の中でルールがだんだん作れるじゃないですか、フローチャートみたいなのができていくわけですよね。

ここでそういう約束したにもかかわらず、1年間一度も話聞いてもらえなかったとかってなったら、ちょっとおかしいんじゃないですかっていう話がそこからできるわけですよね。1年経つ前にそこは氣づいてもいいと思うんですけど、この人やる氣ないなみたいなのになったら、そしたらその時は本当にね、約束したのに守る氣がない人と、じゃあ果たして一緒にいる価値は果たして私の人生にとってあるんだろうかみたいなとこから考え直したらいいと思うんですよ。

三上:なるほど、やっぱり自分を見つめ直す時間は大切ですね。

吉村:そうですね。

三上:お話を聞きながら、意外に答えもシンプルだなと思いながらね、多分忘れているうちにそういうシーンとか場面って私もあるなって、今話を聞くとああって思うんですけど。

吉村:そうですね。恋愛なんかに関して言うと、本当は自分はこれを求めてるのに、そのことを相手にも伝えてないし自分でも認めてないみたいなことって結構あるんじゃないかと思うんですよね。例えば、ルックスのいい人と付き合うことで周りの人たちからすごいなって言われたいみたいなのがあったとして、それってそういう思惑があっての関係性じゃないですか。

その人と一緒にお互いが幸せになるために協力し合いましょうみたいなのが多分、パートナーシップだと思うんですけど、その時にルックスのいい人と一緒にいるとみんなからすごいって一目置かれるであろうからそのためにみたいな話だと、それってお互いに協力し合ってっていう話じゃなくて、要はブランド品を身につけてみんなからすごいって言われたいっていうようなことを、物じゃなくて人間を使ってやろうとしてるみたいな話になってくるわけですよね。

その発想だともっとルックスのいい人が現れた時にそっちの方が良くなっちゃったりとかみたいな話になるし、あとはすごい暴力振るってくるんだけどルックスはいいみたいなでも関係性を続けていくみたいなことにも繋がっちゃうわけですよ。

だからそれってちゃんとまずお互い対等な人間同士であって、自分が幸せに生きるっていうのはそれぞれの責任でそれぞれがやることで、お互いにできることはその手伝いをするみたいな話ですよね。でもそれはあくまでも手伝いだから主導権は本人が持ってないといけないわけですよね。よく私を幸せにしてみたいな話とかもあるじゃないですか。

三上:うん。

吉村:それは無理なんですよ。だって自分が幸せになるっていうことは自分でしかできないことだから、人に幸せにしてもらおうって考えてる時点で、まず変な期待をしてるんですよね。無理な期待をしてるっていう話なんで。

だから、何を自分は求めてるのかっていうのをちゃんと明確にして、それが本当に現実的なのかっていうことを考えて、お互いにそれを提示し合って、それで落とし所を見つけていくっていうことは、それを避けたり省略したりしてうまくいくことはないんじゃないかなと思いますね。

三上:今日の話も皆さんの職場とか仕事関係とか、お家での関係性とかにも繋がってくる内容だと思いますので、ちょっと頭に入れていただいて、自分も見つめ直していただきたいと思います。私もちょっと見つめ直します。今日も吉村さん、ありがとうございました。

吉村:ありがとうございました。