242.AIとの向き合い方

匿名さんからのメッセージ
「最近どんどん便利なツールAIなどが登場し、より「能力のない人はいらない」という風潮が強まっているように感じます。僕はIQが低いのですが、自己肯定感を保ちながら生きていくにはどうしたら良いでしょうか。」
の質問に吉村さんに答えて頂きました。

 

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三上:皆さん、こんにちは。こころメンテナンス、本日もアシスタント三上恵と、氣功ヒーラーの

吉村:吉村竜児です。

三上:吉村さん、本日もよろしくお願いします。

吉村:よろしくお願いします。

三上:はい。匿名さんから来ています。

吉村:はい。

三上:最近、どんどん便利なAIなどが登場し、より能力のない人はいらないという風潮が強まっているように感じます。僕はIQが低いのですが、自己肯定感を保ちながら生きていくにはどうしたらよいでしょうか。と来ています。

吉村:なるほどですね。

三上:確かにそう思います。だんだん仕事なくなっていくのかなって、私も思ったりしますけど。

吉村:うんうん。確かにAIにもできる仕事だとしたら、多分AIだったらね、AIを動かしているコンピューターの状態をちゃんとキープできれば、別にお給料を払ったりとかしなくても黙って働いてくれるし、24時間働かそうと思えば働いてくれるから、そういうね、じゃあAIでもできることだったらAIにやらせた方がいいよねってなっちゃうんじゃないかなと思うんですよ。

三上:うん。

吉村:ただ、全ての仕事をAI任せにできるかって言ったら、多分そんなこともないと僕は思ってまして。

三上:うん。

吉村:はい。人間でないとできないことっていうのは、やっぱあるんですよね。

三上:吉村さんが思うAI、人間しかできないことって具体的にどういったところですかね。

吉村:例えば、一つ一例を出すとしたら、今ってAIが絵を描けるようになってるじゃないですか。

三上:はい。

吉村:で、AIが絵を描けるんで、AI絵っていうのはどんどん増えていってるんですよね。これって絵を描く人達の仕事とか活躍の場を奪っちゃうんじゃないかっていうふうに危惧されてる人達って、結構いるんだと思うんですよ。

三上:うん。

吉村:ただ、AIの描く絵って確かに上手く描けてるんですけど、見るとこれAIの絵だなっていうのはすぐ分かっちゃうんですよね。

三上:へー、分かるんですね。

吉村:そうなんですよ。結構、これAIだわっていうのは分かるんですよ。ていうことは、具体的にどこかって説明するのはちょっと難しいんですけど、僕も絵の専門家じゃないんですけどね。だけど、僕はオタクだから、オタクコンテンツとか結構見たりとか買ったりとかしてるんで。

そうすると、同人系のコンテンツとか見てるとAIで描いたやつっていうのも、そういう同人コンテンツの中に増えてきてるんですよね。だけど、AIと実際に作家さんが手を動かして描いたものっていうのを見ると明らかに違うんですよね。

三上:うん。

吉村:で、もちろん絵が描けない人達が、AIを使って絵を描くことが出来るようになったっていうような見方も出来るんで、それはそれで別にAIが悪いっていうふうに思わないんですけど、なんとなくイラスト集とか見るとAIが描いたイラストと絵描きの人が描いたやつと明らかに違って、一視聴者として見た時にAIのイラスト集ってそこまで魅力的じゃないんですよね。

三上:うん。

吉村:例えば、あとはイラストだけじゃなくて、漫画とかも僕は買って読むわけですけど、漫画全編AIで描いた漫画ってどのぐらいあるだろうかっていうと僕はあんまり見たことないですよね。だから、漫画をAIが作れるのかどうかってなってくると、これ本当にAIが漫画を描けるのかなっていうのは、僕はなんとも言えないですよね。

三上:うん。

吉村:あと、他にも多分色んな分野とかあるんだけど、そこの分野で実際に物を作ってる人達とか、あるいはそれをすごくよく利用してる人達からするとなんか分かっちゃうっていう部分があると思うんですよ。で、これが人の魂が入ってるかどうかみたいな話なんじゃないかなと僕は思ってるんですよね。

三上:なるほどね。温かみがある感じというか。

吉村:だからそこって、やっぱり機械には真似できない何かエネルギー的なものを僕達人間は持ってるんですよね。それが僕達が生み出すものは、込められていくわけですよ。だけど、AIに何か作らせた場合、多分そこまでできるようになるのは難しいんじゃないかなと僕は思ってるんですね。

もしかしたら、いつかそれさえも模倣してそれっぽくできちゃうかもしれないけど、でも少なくともイラストに関して言うと、これが本当に人が描いたのと全く見分けがつかないみたいなものとかにはなかなかならないんじゃないかなと思うんですよ。なんかね、このAIの癖みたいなものがあるんですよね。

三上:へー、もう独特、これAIっていうのがあるんですね。

吉村:そうですね。なんか例えば、背景がやたら細かいみたいなところだったりとか。絵をもし描くとしたら、手数がすごい必要になるものみたいなのをAIは出してくるんですよ。

三上:うんうん。

吉村:多分人が描くとそうはならないんですよね。

三上:できないっていうか、難しいですよね。

吉村:だからそこがそのAIが人が描くとしたら、どこを省略するのかとかどこを重視して作っていくかみたいな、そこの部分っていうのは人の感覚的な部分っていうのは、AIには分からないんじゃないかと思うんですよね。

三上:でもそうですよね。私もお話の仕事してると、司会もできるようにAIもきっとなってくるんだろうなって思ったりもするんですが、やっぱり温かみのある言葉のトーンとかタイミングっていうのはまだまだやっぱり人間の方があるのかなっていうふうに思ってはいるんですけど、今後どういうふうになっていくかわからないですけど。

吉村:そうですね、例えば司会とか僕も役者やってたことがあるんで、ちょっと司会みたいなことをたまたまちょっと依頼があった時、やってみたことがあったんですけどすっごい難しかったんですよね。これ僕にはできないなって思ったんですよ。というのが、実際現場で何かやるってなった時に色んなことが起こり得るわけじゃないですか。

三上:うん。

吉村:実際出演されるはず、壇上に上がってくる予定の人が遅れちゃってて時間伸ばさなきゃいけないみたいな、場を繋がなきゃいけないみたいな場面とかで、びっくりするぐらいに自分は対応できなかったんですよね。

即興で演劇やってるにも関わらず、そこに対応ができなくてこういうところを全部見ながらバランス取ってやっていく必要があるんだっていう、その時に舞台に上がってから分かったことがすっごい多かったんですよ。

すっごい大変なことで独特のセンスが必要だし、あるいはそれに向けたトレーニングとかをしないとできないなって思ったんで、だからこれなんか自分には向いてないから、これ系の仕事は受けないようにしようって思ったんですよ。

だから、突発的な場面で自分が何をするかっていうのを適切に判断してやるみたいなところで、AIがどこまでそれをできるのかみたいな話とか、今結構それって自動運転をするためのプログラムに組み込む、何をどういうふうに判断させるかっていうところで、結構ハードルになってるって話を聞いたことがあるんですよ。トロッコ問題って聞いたことあります?

三上:トロッコ問題?

吉村:はい。暴走してるトロッコがあって、線路の分岐のレバーがあってトロッコは止めることはできないから分岐でどっちに行かせるかっていう判断だけを自分ができる状態、分岐のスイッチするレバーのところに自分がいて一つの先には5人の高齢の方達がいますと。

で、もう片方分岐させて反対に行かせた場合、1人の小さな子供がいますと。このレバーをどっちにスイッチするかで5人の高齢者が亡くなるか、1人の小さな子供が亡くなるかどっちを選ぶかみたいなね。どっちを選ぶ方が正しいのかとか、その人がどっちを判断するのかみたいなことっていうのが結構長年の問題となっている思考実験なんですよ。

三上:うん。

吉村:で、これって人が死ぬ数が少ない方がいいよねっていう考え方だったら、子供の方に行かすわけですよ。だけど、小さい子供には未来があって、高齢者の人達はこの先そんな長く生きるわけでもないし、世の中に対するどれだけ生産性があるのだろうかとか色々考えた場合、子供を助けて5人殺した方がいいんじゃないかとか色々と色んな考え方があるけど、結局その人が何を重視するかで決めてるわけじゃないですか。

三上:うん。

吉村:しかも例えば、どっちを選んだとしても多分亡くなった方達の親族からは、なんでそっちを選んだんだって責められることになるわけですよね。だから、そんな中でその人はとっさにどっちか選ばなきゃいけないみたいな話なんですけど。

これをじゃあAIにどう選ばせるのかって、コンピューターに機械に選ばせるとしたら、その基準を前もってプログラムしとかなきゃいけないわけじゃないですか。こういう場合は、こっちを優先するとかって優先順位を先に決めとかないといけないわけですよね。

それを機械にやらす、機械がどういう判断をするかっていうのは例えばAIだと、色んな今までの事例とかを取り入れてそれをディープラーニングして、その中からどっちか選ぶって話になるんですけど多分どっちでも文句言う人は出てくるわけですよね。悲しむ人達は必ずいるっていう話になる。

三上:みんながね、そうですよね。

吉村:だから結局、人が選んだ場合その人がどっちを判断したかっていうことになって一方からは称賛されるけど、一方からは恨まれるみたいなので、例えばその人が明らかに大多数の人達がその判断は間違ってるっていう判断をした場合、その人が裁判にかけられて有罪になるみたいな形で何かしらの形でその人が罰を受けて、それで責任とったよねみたいな形になるわけですけど。

AIがそれやった場合、AIにどうやって責任を取らせるの、AIに罰を与えるって何?みたいな話になってきちゃうから。そうなると、やった人が人間だったら納得いくけどAI がやっちゃった場合誰も溜飲が下がらないというか、この先裁判で判決出すのがAIってなった場合にみんな納得するのかなみたいな話になりますよね。

三上:うん。確かにそうですね。

吉村:そう考えると機械にできるかどうかっていう問題もあるけど、機械にやらせた時にみんながそれで納得するのかどうかっていう話も含まれてくるわけですよね。

そうなってくると、人間でしかできないことってなくならないかなと思うんですよっていうのが一つあるのと、あとこの相談者の方で。

三上:はい、匿名さんです。IQの話も出てましたね。

吉村:ね。そうそう、僕はIQが低いのですがって、これはIQを測って数値が出た上で言ってるのか、それとも自分がIQが低いって思い込んでるのか、これも分からないですよね。

三上:確かにそうだ。

吉村:例えば、僕の娘達は勉強嫌いなんですよ。自分は頭悪いから頭いい人達はいいよねみたいなことを言ったりとかするんですけど、最近勉強辛い辛いこんなのやってらんないとか言ってるんで試験勉強どんなふうにやってるのかっていうのをうちの奥さんが見たら、一つの教科をダラダラと3時間ぐらいかけてずっとやってるんですよね。

それ見て、このやり方じゃダメだよみたいなところで、でも実は結構前から言ってたんですよ、一つのことをダラダラやるよりも切り替えてやった方が効率上がるよとかっていうことを言ってたんですけど、多分それピンときてなかったんだと思うんですよ。

だからじゃあ分かった、20分タイマーかけてやって20分過ぎてタイマーが鳴ったら、今やってることが区切りがいいか悪いかとか関係なくそこで時間で区切って止めて、必ずそこで休憩入れるかあるいは別の教科に切り替えるかして同じことを20分以上やらないでやってみて、そこまで細かく指示出してやらせたら全然すごい早く覚えられて、こっちの方が全然楽だとかって言い出したんですよ。

だから、君達バカなんじゃなくて要はやり方が間違ってただけなんだよねって、そういう話をしたら確かにって。それでそこからポロッと娘達から出てきたのが、ツイッター見てると仕事が辛いとか勉強辛いとかっていう投稿がすごい流れてくるんで、それを見てるうちに自分でそういうふうに思い込んじゃってた氣がするとかって言い出して、いやそれでしょうみたいな。(笑)だから先日のSNSの話、繋がってくるんですけど。

三上:うんうん。

吉村:ネガティブな情報をそのままずっと見続けてるうちに、無意識の中で自分にすり込んでいっちゃったんですよね。で、結局だから人の愚痴とかをずっと聞いてるうちに、愚痴のメンタリティになっていっちゃったわけですよ。

だから、実は結構やり方を変えるだけでパフォーマンスって上げられることいっぱいあるし、それに人にもやっぱ特性が色々あるから、このやり方はこの人にとってうまくいくんだけど、別の人にとってはそのやり方だと全然成果上がらなくて別のやり方をした方がこの人にとってはすごくうまくいくってこともあるから。多分僕はIQ低いんでって言ってるのは本当かっ?って僕は思いますね。

だから、何かちょっとそこの自分の思い込みを疑って何かやり方を変えてみるとか、あるいは何か得意な分野が他にあるかもしれないし、そういう全然AIには真似できない何かっていうのを、みんな本当は持ってると思う。

三上:持ってる。私もそう思う。

吉村:それがうまく表に出てるかとか、自分が氣づいてるかどうかっていうところで、差が出ちゃってるんじゃないかなって思いますよね。

三上:今日も情報たっぷりで(笑)

吉村:(笑)

三上:お話ししてくださいましたけど、AIが今増えてる色んな中でもやっぱりまだまだ人間にしかできないこと、あると思いますので。任せる上で納得するっていうのを思いながら、人間もまたAIに頼らないといけないっていう部分とかあると思いますので。

吉村:そうですよね。だからうまく共存していけるものだと思いますよ。

三上:そうですよね。だって人口が減っていく上で必要になってくるものだと思うので、私達もうまく向き合って付き合っていかないといけないですね。

吉村:そうですね。あとは自分が秘めた力を、どこに持ってるのかっていうそこですよね。

三上:改めて考え直すきっかけだと思います。はい、吉村さん、本日もありがとうございました。

吉村:ありがとうございました。