267.イライラ

嫌なことがあるとすぐにイライラしてしまう場合の冷静な対応とは?

 

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三上:皆さん、こんにちは。こころメンテナンス、本日もアシスタント三上恵と、氣功ヒーラーの、

吉村:吉村竜児です。

三上:吉村さん、本日もよろしくお願いします。

吉村:よろしくお願いします。

三上:今日のテーマ、私もあーって思いながら感じてるんですが、今日のテーマは、【嫌な事があると、直ぐにイライラしてしまいます。冷静な対応を心がける方法は?】について伺っていきたいと思います。

吉村:なるほどですね。やっぱり【イライラ】しちゃうっていうのは、結構多くの人が抱えてる問題なんじゃないかなっていうのはありますよね。僕も、どうしてもうちの子供達が変なわがままを言ってたりするとイラッとくるみたいな事は、

三上:おおー。

吉村:あるにはあるんで。そこで上手くそれをどう対応すればいいかみたいなのがある程度分かってると、【イライラ】が続かないっていうか、イラッとくるけど別に【イライラ】が続いてるって状態にはならないっていうところがあるんですけど、多分、【イライラして困ってるって人はイライラが続いてる】っていうところで困ってるって事なんじゃないかなって思うんですよね。

三上:そうですね。でも、先ず自分で【イライラ】してるっていうのは、いい事ですか?どうなんだろう(笑)

吉村:【イライラ】してるって事に気がついてるっていうのはいい事ですよね。世の中には自分が【イライラ】してる事に気がついてない・自覚がない状態で周りに攻撃性を撒き散らしてるっていう人達もいるわけですよ。「何、怒ってんの?」って聞いたら「怒ってないよ」とかっていう人いますよね。

三上:いますね。

吉村:だから、そこに気がついたって事は、そこからどうするか?っていう次のステップにいけるんで、自分が【イライラ】してる事に全く自覚がなくて攻撃的になってる人達よりは一歩二歩、先に進んでるって言えると思うんですよ。

三上:うんうんうん。そこからですよね。

吉村:そうですね。【イライラ】が長く続いちゃうっていうのは、一つには、先ず、【自分が被害者】ってポジションに入ってるんじゃないかなって思うんですよね。

三上:【被害者】

吉村:うんうん。っていうのは、イラッとくるとか【イライラ】するっていうのは要するに怒りの感情があるっていう事だと思うんですよ。

三上:そうですね。

吉村:この怒りの感情があるっていうのは、自分の中で何か反応が起きて、それによって怒りの感情が出てきてるわけですよ。っていうのが、その人が怒ってる状態なんですね。これは、この怒りの感情って別に外からもたらされたものじゃなくて、自分の中で反応が起きた事で出てきてるものだから、先ず、反応した自分がいるから怒りの感情が出てるんですよね。これは別に怒りの感情がどっか外からもたらされてるものではないってことですね。

三上:自分の中からね。

吉村:そうなんですよ。自分の中から反応が出てるから、それで怒ってるっていう事になってるんで。例えば、花粉症って花粉を吸い込んだ事で反応が起きて症状が出てるわけですよ。

三上:はい。

吉村:これ、別に花粉症じゃない人が花粉を吸い込んでも別に症状出ないじゃないですか。

三上:うんうん。

吉村:という事は、花粉に対してアレルギー反応を起こすっていうその人の体質が引き起こしてる事なんですよね。

三上:はい。

吉村:花粉によって引き起こされてるんだとしたら、誰が吸い込んでも同じ反応になる筈じゃないですか?

三上:そうですね。

吉村:でも、花粉症の人だけがその反応を引き起こしてるんですよ。っていう事は、「花粉はきっかけにはなってるけど、花粉症の症状っていうのはその人の中から出てきてるものなんですよね」

三上:なるほど。はい(笑)

吉村:これが例えばね、青酸カリみたいな毒物だったら、別に誰が飲んでも死んじゃうわけじゃないですか。っていう事は、青酸カリで亡くなった人は青酸カリによって殺されたっていう、これは納得する事で別に誰もその事には異論はないと思うんですけど、でも花粉症で鼻がズルズルしてるっていうのは、その人が花粉症っていう花粉に対するアレルギー反応を持ってるから起きてる事なんですよね。
だから、全ての人が花粉症だとしたら、花粉のせいでそうなったっていう事になるかも知れないけど、実際のところはそういうわけではないじゃないですか?

三上:そうですね。その人が持ってる反応ですね。人それぞれ違いますもんね。

吉村:これは、あくまでも例えとして聴いてもらえたらいいと思うんですけど、だから、怒りの感情が花粉症と全く同じとは勿論言わないんですけど、「ただ、同じ状況になったりとか同じ経験をしても、その事で怒る人と怒らない人っていうのがいる」って事は、これはその人がその反応の元を自分の中に持ってるから起きてる感情なんですよ。

三上:うん。すごい分かりやすい(笑)

吉村:ということは、(これ自分の中で起きてる事なんだな)っていうことが分かれば、先ずは、【被害者】であるっていうポジションにはならなくて済むんですよね。

三上 : うん。

吉村 : これって(自分で引き起こしてるんだな)っていう事じゃないですか。勿論、それをコントロールするってなるとまた次の段階の話なんで、先ずは、最初のワンステップとしては、これは自分がその出来事なりその相手なりによって怒らされたわけじゃなくて、その出来事やその人の発言・言動とかに対して、自分が反応して怒ってるっていうところってなると、先ず(これ自分で引き起こしてる)ってなれば、コントロールが出来る可能性が次に開けてくるんだけど、これは自分は【被害者】で、問答無用で、例えば、熱湯かけられて火傷したみたいな感じの、避けようがない事じゃなくて、(別にその事に反応しないっていう選択肢もあるんだよな)っていう、そういうふうに捉える〜捉え方が変わるだけでも、じゃあどうしようかっていう次のステップにいけるんですよ。

三上:うん。

吉村:(絶対これは、自分はこの人の言動によって怒らされたんだ)ってなったら、それはしょうがないですよね。それ起きちゃったんだから、家燃えちゃったんだから、住む場所なくなっちゃうのしょうがないよねみたいなぐらいの話になっちゃうんですよ(笑)

三上:なるほど。話を聴きながら、私【被害者】でした(笑)

吉村:なるほどですね。だから、先ずは【被害者】じゃないっていうところ。これは本当にただ自分の気の持ちようの話なんで、多分、その気になれば、今、この瞬間からでも(よし【被害者】になるのはやめとこう)と(この反応は自分の中から来ているのである)っていうところのスタンスになるっていう事。
でも、多分、気の持ちようが変わるんで、そこは、例えば、禅の世界みたいな話に聴こえちゃうかもしれないですけど、自分が体験している事は全て責任の一端は自分にもあるっていう捉え方をしちゃうっていう事。

三上:なるほど。

吉村:これは、絶対そうだって実証する事は出来ないんですけど、そういうふうに捉えちゃうっていう事で、自分の内的な状態をコントロールする事が可能になるんですよね。

三上 : ううん。なるほど。

吉村 :例えば、精神修行の方法とか色々あるわけじゃないですか。
武術をやってる人達なんかも結構そういう自分のセルフコントロールとか、心のセルフコントロールみたいな事をやってたりするわけですよ。瞑想を取り入れたりとか。

僕、少林寺拳法を学生の頃やってたんですけど、稽古の前と後とかに瞑想の時間みたいなのがあるんですよ。時間は短いんですけど、黙想みたいな感じでやるんですけど、それって心を〜ちゃんと精神をコントロール出来るようにするっていう、体をコントロールして技を身につけるっていう事だけじゃなくて、精神もちゃんと修養して自分の精神をコントロール出来るようになる事で、武術の技とかって暴力にも使えちゃうわけじゃないですか。

人に迷惑をかける事になっちゃったりとか、人を傷つける事にもなるようなものだから、それを扱う人っていうのは精神的にも安定してて、これで人を傷つけたりしないように自分を戒めて生活しなきゃいけないから、その為の精神修養として、瞑想・黙想とかを取り入れたりしてるんだと思うんですけど。

三上:うん。

吉村:そういう世界の武術をやってる人とお話してたら、その方の師匠から「もう地球の裏側で起きてる戦争の責任の一端も自分にあるって思え」って言う事を言われたらしいんですよ。それって別に、(私のせいで地球の裏側の人達が苦しんでるから、私はダメな奴だと思え)って話ではないんですよ。

ただ、責任の一端が自分にもあるっていうふうに思う事で、完全に一方的な【被害者】っていうポジションではなくなるっていう、自分の心の持ちようが【被害者】じゃないっていうポジションになる事が大事だと思うんですよ。

三上:なるほどですね。

吉村:そこでようやく次のステップに進めるんですけど、自分が反応してるっていうのは、なんで反応するのかっていうと【ジャッジ】が起きてるからなんですよ。

三上:ああ、そうですね。【被害者】にもなってるしね。

吉村:「これが許されざる事である」とか「これは悪である」とか「こういう言動をするって事は、この人は私に敵意がある」とか、そういう【ジャッジ】をしてるんですね。【ジャッジ】っていうのは良い悪いみたいな話で、悪いっていう否定的な評価判断を下してる状態を【ジャッジ】って呼んでるんですけど、それを悪いっていうふうにこちらが【ジャッジ】するから、その事に対して怒りが出てきたりとか恐れが出てきたりするわけですよね。

三上:うん。

吉村:「じゃあ、悪いっていうふうに評価しないなら、それを良いっていうふうに評価すればいいのか?」っていう事を多くの人は言い出す事があるんですけど、これも違うんですよね。「悪いって思わない=反対しない=賛成するっていう事だ」みたいな考え方があるんですけど、そうじゃなくて「良くも悪くもない」っていう捉え方、ニュートラルに捉えるっていう事ですよね。

三上:ニュートラル。メモしながら聴いてます。

吉村:(笑)そうですね。だから、良い悪いじゃなくて、じゃあ良い悪いじゃない評価をするってなると、(その為には自分がどうありたいか)とか(どうしたいか)っていう事と照らし合わせないと評価が出来ないんですよ。だから、例えば、諺(ことわざ)で「帯に短し襷(たすき)に長し」っていう諺があるじゃないですか。

三上:はいはい。

吉村:あれって、帯にする為には短すぎるし、襷にする為には長すぎるから中途半端な長さだっていう事を言ってる諺なんですけど、これって、ある一定の長さの何かに対して(これを帯にしようと思ったら短すぎるよね)でも(これ襷にしようと思ったら長すぎるよね)っていう評価をしてるんですよ。

でもこれって、この長さの何かっていうのは、紐状の何かが何かは分からないけど、この一つの物に対して「帯っていう基準で考えたら短すぎるし、襷っていう基準で考えたら長すぎる」って言ってるんだけど、じゃあ「この長さが悪なのか?」って言ったらそんな事はなくて、「帯にしようと思ったら、帯にするには合わないから、帯って目的があったらこれは悪いし、襷って目的に対しても、これは良くないからやっぱり悪い」ってなるんですけど「合わないからね」だけど、別の用途で考えたら丁度良い物もあるかも知れないじゃないですか?

三上:うんうん。使い方ね。

吉村:使い方次第でね。だから別にこの長さはこの宇宙に存在してはいけない長さみたいな話じゃないんですよ。別にそれに合った使い方すれば良いし、紐状の物だったら切って長さ調整する事も出来るから、「じゃあ帯には出来ないけど、襷に丁度良い長さに切ればいいんじゃない?」みたいな事で調整が可能なんですよ。

三上 :ううん。

吉村 : だから、今、何か上手くいってない事があるんなら、上手くいくように調整すればいいわけなんですけど、その時にその対象に対して「怒ってるかどうか?」とか「それを否定してるかどうか?」っていうのは、全然その調整が上手くいくかどうかっていう事には関係がないというか、むしろマイナスに働いちゃうんですよ。

三上:そうですね。【ジャッジ】する事によってね、もうその次がないですもんね。

吉村:そうなんですよ。だから「人生、上手く生きていきたい」っていうふうに考えた時に、【ジャッジ】するっていう事は、「人生を上手く生きていきたい」って言う目的に対しては悪いんですよ。分かります?

三上:うん、分かります。

吉村:だから【ジャッジ】しない方が幸せな人生を生きられるっていう話なんで、でも【ジャッジ】が邪悪な事なのか?って言ったらそんな事もなくて、「何か基準を設けた時に、それに対してうまくフィットしてるかどうか?」っていうのを判断するっていう意味での【ジャッジ】だったら別にいいと思うんですよね。
ただ、この事に関して悪かったとしても、それが絶対的な悪っていうふうな捉え方をしちゃうと、おかしな事になっちゃうんですよね。だってもう他の使い道がなくなっちゃうわけじゃないですか。

三上:そうですね、決めつけちゃってますもんね、自分の中でね。

吉村:そうすると、例えば、帯にするにはちょっと短いんだけど、襷にするにはちょっと長いなっていう謎の紐状の物体があったとして、これを長さ調整して襷にするかっていう事出来る為には、この物体を否定してたら出来ないんじゃないですか?だって、「この物体がもう許せない」「こんな長さのものは宇宙に存在するべきではない」とか言って捨てちゃったら、そしたら、もしかしたら「これ切って襷に出来てたのに」っていうのが全部なくなっちゃうわけじゃないですか。

三上:おりてこなくなりますね。

吉村:そうなんですね。だからそこの【ジャッジ】をやめるっていう、だから、先ず、被害者であるっていう状態から抜け出して【ジャッジ】をやめてニュートラルに捉えるって事をしたら、そこで(自分は本来どうある事を望んでいたのであろう?)っていう事が分かるんで、そうすると自分が望ましい状態にする為には、(今、何が出来るんだろう?)とか(こういう言動してるこの人と何か話し合って落とし所を見つけるのがいいのだろうか?)それとも(単純にこの人から離れるのが、今の自分にとっては一番の得策なのだろうか?)とかっていう事も冷静に考えられるんですよ。
この怒ってる人って、その事をそのままにした状態で怒り続けるっていう事を選択してるんですね。

三上:うーん。

吉村:【イライラ】してる人は。

三上:いやー、きっと私も含めリスナーの皆さんも、自分に捉えたりとか周りに捉えたりとか(笑)身近な今日はテーマで、吉村さんの良いお話がたっぷり聴けましたね。

吉村:ありがとうございます。

三上:ありがとうございます。ちょっと私、息子に対してもそうですけども、今日は沢山の学びがありました。

吉村:はーい、よかったです。

三上:ありがとうございます。皆さんも、是非この話を聴いて、次からというか明日から(笑)取り入れて変化を楽しんで頂きたいと思います。早速、私も取り入れたいと思います。吉村さん、本日もありがとうございました。

吉村:ありがとうございました。