390.「まだ整ってない自分」にOKを出す感覚

「ちゃんとしなきゃ」「もっと成長しなきゃ」——そんなプレッシャーの中で、自分を責めていませんか?
整ってなくても、大丈夫。
吉村さんのお考えを伺いました。

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三上:皆さん、こんにちは。こころメンテナンス、本日もアシスタント三上恵と、氣功ヒーラーの

吉村:吉村竜児です。

三上:吉村さん、本日もよろしくお願いします。

吉村:よろしくお願いします。

三上:よろしくお願いします。さあ、今日のテーマ「まだ整ってない自分にOKを出す感覚」。

吉村:はい。

三上:こちらでお届けしていきたいと思いますが、個人的には完璧なちょっと癖がある。ちゃんと準備して「よし、やるぞ!」みたいな感覚の自分から、このテーマを見るとOKなのかな?っていうハテナが今、飛んでます。

吉村:なるほどですね。目指す方向が完璧である状態っていうのは別に悪くはないんですけど、言ってみたら完璧な状態に到達することは人間としては無理だと思うんですよ。だからあくまでも、そっちの方向に向かって進んでいるっていう自覚で生きてる分には良いと思うんですね。

三上:はいはい。

吉村:そこに到達することはできなくても、一歩二歩でも近づくことはできるっていうことを日々続けていたらどんどんそこに向かって近づいていくけど、そこに完全に到達することはないっていうことが自分で納得できていれば今の完璧じゃない自分に対してジャッジは起きないんですけど、

完璧でなきゃダメだってなると、今の時点で完璧じゃないっていうことに対して、だから自分はダメなんだっていう評価になりやすいんですよね。なりやすいというかもうそうならざるを得ないっていう話になっちゃうんですけど。

だからそもそも人間として生きてる状態で完璧っていうのはあり得ないって思っておいたほうがいいんですよ。どんな人でも常に発展途上で、人生っていうものが一つの作品みたいなものだとしたらこの作品が完成するのは言ってみたら死ぬ時じゃないですか。

三上:はいはい。

吉村:死ぬ時に人生が完成するから、その時に良い人生だったなって思えるような作品になればいいっていう話なんですよね。

そのために常に前向きに向上し続けるみたいなことを本来やってるはずなんですけど、でも完璧でなきゃいけないとか完璧な人がいるはずだとかって思ってると、そうすると自分と他者を比べるようになってしまったりとかね。

三上:うん。

吉村:もうそれこそ不幸の始まりだし、あと氣をつけないといけないのが完璧な人がいるかもしれないって思っていたとしたら、私は完璧な存在であるっていう詐欺師みたいな人が出てきたときに騙されちゃう可能性があるんですよ。

三上:うんうん。

吉村:人間として生きていて完璧になるって、どう考えても論理的に考えて無理だと思うんですよね。どんな人でも一長一短あるし、しかも色んな物理法則に制限された状態で人間をやってるってことは、例えばもし完璧な存在がいたら日本と裏側のブラジルと同時に現れて話をすることとかできてもいいはずじゃないですか。

三上:確かに。

吉村:完璧な存在ならね。でもできないですよね。僕が日本にいる間はブラジルに行けないし、ブラジルにいたら日本からいなくなっちゃうしみたいな話だし。

しかも僕は生まれてこの方、ブラジルに行ったことないですからね。ブラジルのことってテレビやネットからの情報でしか知らないしというような状態なんで、完璧な人なんていないんですよ。そこでまず最初の認知がずれてるから人生が苦しくなっちゃうんですよね。

三上:そうなんですよ。外はよく見えちゃうんですよね。自分はダメだ、もっと頑張らなきゃとか思ってしまうんですよね。

吉村:そこはね、人と比べるっていうことがまさに不幸の始まりなんですよね。比べるっていうのって、何か比べる目的とか基準があってやってることなんですよ。

三上:おー、目的、基準。

吉村:そうそう。例えば受験勉強なんかで、テストに合格してこの学校に入れるか入れないかみたいな競争をするじゃないですか。

っていうのは結局その学校に入れる人数が決まっていて、そこに入れる人数以上の応募があるっていうことが一つと、あとこの学校で教えてる勉強があって、それについていける人でないと入っても無駄な時間を過ごすことになってしまうわけですよね。

だからここに入るためには一定以上の学力がある人っていうのでまず基準を設けて、しかも人数がこの人数しか入れないところにこれだけの応募があるから、ここのライン以下の人はまず切り捨ててこのライン以上の人達を成績の順番に並べていって、規定の人数に達したらそれよりも下の人は切り捨ててみたいなことをやってるけど、

それって結局その大学に入るための学力が十分かどうかみたいな基準で比べてるだけで、落とされた人たちが人間として劣っているのかって言ったら別にそんなことはないわけですよね。

三上:うん。

吉村:もしかしたらそこで落ちた人のほうがすごいおいしい料理作れる人だったりとか、すごい素敵な楽器の演奏ができる人だったりするかもしれないし、会社とかで良いムードメーカーになってくれて会社の業績上げてくれることに貢献してくれる人かもしれないし、

あるいは起業して社会に貢献する人もその中にいるかもしれないし。ただその学校に入れたかどうかみたいな、この学校の基準で比べたらこっちのほうが上か下っていうのが出てるだけで、別の基準で比べたらまた上か下とかって変わっちゃうわけですよね。

三上:確かに。

吉村:パッと見て今の自分が欲しいものとかこれがいいなと思ったことっていう基準で比べて、それが絶対的な上下だったり順位だったりっていうものと勘違いしちゃってるわけですね。

あるいは人が提示したこっちのほうが優れててこっちが劣ってるみたいな、世の中がこう言ってるとか、格付けのすごい人がこう言ってるからそれが正しいんだとか、それって別にその人がそう言ってるとか、

世の中の多数派がそう言ってるっていうことに過ぎなくて、

別にさっき言ったように人って色んな面があるし色んな特技があるから、その全てにおいて全てトップになる人なんているわけがないんですよ。だからもし自分はそうだっていう人が出てきたら嘘つきだと思ったほうがいいですよね。

三上:なるほど。

吉村:それで結局、年齢でそれぞれの強みみたいなのも変わっていくわけじゃないですか。若い頃はすごい好奇心旺盛だったりとか体力がすごくあったりとかっていうので、その時に力を発揮できる分野みたいなのがあるけど、

だんだん大人になってくると体力は落ちてくるけど、その分何か今まで培ってきた知識とかノウハウみたいなのが活かせるようになってきたりとか、

もっと年を取ってくるとさらに体は衰えていくけど本当に今までの人生経験がすごく色んなことに応用できたりとか、今度は後進の人たちを指導できるような立場になったりとかあるかもしれないし、

三上:うん。

吉村:もっと衰えていったらそれこそどんどん肉体も脳みそも衰えていってあとは死に向かっていくみたいな話ですけど、それぞれの段階でそれぞれの役割みたいなものがあるわけですよね。そこで一つの物差しでどっちが上か下かとかって測れないわけですよね。

ってことはどんな人でも発展途上で人生っていう作品を仕上げるために、この作品をより良くするために今できることをやっているっていうふうに考えると別に焦ったりとか周りと比べたりしないで、自分が死ぬ間際にすごく良い人生だったなって思える、そういう作品を作っているのであるっていう心持ちで生きていたら、今苦しい思いもしなくても済むんじゃないかなって思いますよね。

三上:そうですね。今のお話しを聞いて、確かにストーリーを完成するための今のこの時間でっていうのがある。だから楽しみに感じますね。

吉村:そうですね。そういうストーリーを作って紡いでいるんだって思えば、しんどい時期があったとしても、これってやっぱり物語って山あり谷ありで難しい課題を乗り越えた時にそこで生まれる大きな喜びとかそれを乗り越えなかったら見えなかった景色が見えるようになってとか、そういうところに面白みがあるわけじゃないですか。

三上:うん。

吉村:何も波風が一切なくて平坦なストーリーっていうのは、別にそれはそれでそういうのを選ぶっていうのも別に悪くはないと思うんですけど、そういうジャンルの作品もあれば山あり谷ありすごい逆風が吹いててそんな中でも頑張って生きていくっていう、そこが素晴らしいのであるっていう作品もあって、

だから自分の人生っていう作品のまず傾向みたいなのを読み取って、自分はこういう傾向があるならそれをうまく利用してこういう作品に仕上げていくと良いのじゃないかなみたいなのが見えてくると、自分の進む方向性だったりとか、どういう戦略を選んだほうが自分に合ってそうだなみたいなのもだんだん見えてくるんじゃないですかね。

三上:ありがとうございます。今日のテーマは「まだ整ってない自分にOKを出す感覚」ということで、本当に一人一人ストーリーが違いますので。

吉村:うんうん。

三上:この話を聞くとますます他人と比べるのは違うなっていうふうに感じました。

吉村:本当に全くそのとおりだと思いますね。

三上:今日も素敵なお話、そして皆さん素敵なストーリーを仕上げてください。本日も吉村さんありがとうございました。

吉村:ありがとうございました。