152.今日はホワイトデー

ハンドルネーム sakuraさんからのご感想と、日本のお返し文化について吉村さんにお話伺いました。

感想、ご質問はこちらにお願いします!
https://forms.gle/HhW7cXuA345QYmDZ7
YouTube:
https://www.youtube.com/c/kokoro-me
Web:
https://m-e-science./com

◆文字起こしはこちら

三上:はい、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。こころメンテナンス。本日もアシスタント三上恵と、気功ヒーラーの、

吉村:吉村竜児です。

三上:はい。吉村さん、本日もよろしくお願いします。

吉村:よろしくお願いします。

三上:さあ、配信日、3月14日、ホワイトデー。ということで、お返しもらうかた、いらっしゃいますね。たくさん、いらっしゃるとおもうんですが、その前にメッセージが来ておりますので。これね、バレンタインのときのお話、配信を聴いて、ご感想来ていますよ。ハンドルネーム、さくらさん、「ハッピーバレンタイン」のお話のなかからですね、「赤ちゃんの頃の娘さんを思う、吉村先生の愛が、伝わってきて、愛からほど遠いわたしですが、ハートがキュンキュンです。素敵なお話、いつもありがとうございます」と来ています。

吉村:ありがとうございます。

三上:はい。うれしいですね。お話、わたしも、そのとき、ウルウルしていたのを覚えています。むすめさんのね。今日はですね、ホワイトデーにかけて、バレンタインの感想もお届けしたんですけど、ホワイトデーって、アメリカ留学されてた吉村さんからすれば、日本だけなんですよね。

吉村:そうですね。アメリカには少なくともなかったし、日本だけのものだという話をききますよね。

三上:うーん、そうですよね。やっぱり、見返りというか、必ず、もらったかたはお返ししなければいけない、みたいな。

吉村:贈り物のお返しみたいな文化、日本にありますもんね。

三上:ありますよね。あれは、最近はどうなのかなと、わたし、個人的にですよ、思ったりするんですけど、バレンタインもそうですけど、貰う側はどうなんですかね。うれしいんですかね。やっぱり。本命でなくても。

吉村:そもそも、バレンタインにチョコを贈るという文化は、アメリカにはなかったんですよね。

三上:そうですよね。日本だけなんですよね。日本だけかはわかんないですけど。

吉村:僕がきいた話だと、日本のお菓子屋さんが考えた、一種のチョコを売るための戦略として、やり始めたものが、日本にひろまっていって、定着したというふうにきいていますけど。だから、少なくとも、アメリカではチョコをあげるという文化はなくて、しかも、どっちかというと、男性から女性に、カードを贈る、みたいなことが多かったですよね。アメリカは、カードを贈る文化が、結構あるので、クリスマスカードとかね、そういうお祭りがあるたびに、なんとかカードみたいなのを贈り合うみたいなのは、文化としてありましたよね。だから、そこもちょっと、日本の女性から男性に、とか、あるいは、女性が周りの人たちにチョコを配る、みたいなのっていうのは、たぶん、日本特有のものなんだろうなとは思うんですけど、

三上:うーん。

吉村:僕は、別にお祭りは否定しないんですよ。お祭りって楽しいからいいと思うんですけど、負担になるレベルまでやる必要はないかなっって、思いますよね。だから、無理なく楽しくやれるのなら、別にいいと思うんですけど、どうなんでしょうね。女性が必ず配るもの、みたいに決めてしまうと、金銭的な負担だったりとか、手間ひまのところとか、全部女性側に、押し付けるみたいな感じにもないかねないから、そういうふうに考えると、バレンタインに頂いたから、その1ヶ月後に、ホワイトデーというふうに制定して、お返しをしましょう、みたいなので、一応、フェアなのかな、みたいなふうに、思えなくもないですけどね。

三上:うーん。

吉村:お祭りだから、そこまで真剣にやる必要はないんじゃないかなとは思いますよね。自由参加でいいと思うので、ちょこちょこ、「くれないのかよ」みたいな、「チョコ配るの、当然だろ」みたいな、話になってしまうと、いや、そこまでいくと、祭りじゃないよね、義務みたいな話に、

三上:義務みたいなね。

吉村:だから、義務みたいなとらえかたをしなくていいレベルでの、参加でいいよって、みんながそう思っていたら、別にいいんじゃないかと思うんですけどね。結構、しきたりとか、マナーの話にしがちじゃないですか。お歳暮とか、お中元とか、最低このぐらいのラインもものでないと駄目だよね、とか、これだけもらったら、これぐらいは返さないといけないよね、とか、ルールがどんどん増えていってしまうんですよね。その、しばりみたいなものがね。ちょっと、そこをね、どうにかならんのかね、とは思いますよね。

三上:思います。だから、必ずプレゼントでなくてもいいなと思ったのは、その気持、メッセージをカードにするだけでも、気持ちが伝われば、うれしいじゃないですか。

吉村:そうですよね。そう考えると、今だったら、ラインでスタンプ送るとかでもいいんじゃない、という感じがしますよね。

三上:そうなんですよね。わたし的には、大切に思っているかたに、ちゃんと表現したいという、タイプなので、あんまり、親しく会っていない人に、行事だから、儀式だから、みたいな感じで、やるのは、最近、疲れちゃうなというふうに、感じることもある。

吉村:そうですよね。結局、ものをあげることが、本当のお祭りじゃなくて、気持ちを表現したり、伝えたりするっていうことで、それを物というものを媒介にしてやっていたという、たぶん、歴史的な背景があるという話だけだと思うんですよ。それって、たぶん、物があんまり、なかった時代とかだと、物が大事だから、大事な物を贈り合うっていうのが、それはすごく心がこもったことだよね、という話になってくると思うんですけど、だいぶ、今って、物があふれていて、物の価値って、そんなに高くなくなってしまっているというか、金銭的な、値段が高いというのはあるかもしれないけど、たぶん、僕たちの心が物を求めてないんじゃないかなって、感じはするんですよね。なんか、断捨離したほうがいいよね、みたいな、そういう考えの人たちも増えてきているわけじゃないですか。

三上:うーん。

吉村:となると、物はそんなに重要じゃないよね、むしろ、邪魔じゃん、みたいなね、感じになってきているところで、物を贈り合う文化というのが、いつまで、続けていくのか。別に、物じゃなくてもいいよねという話になってくると思うんですよね。

三上:そうですよね。変わってきている部分もありますけどね。少しずつ、ちょっとね。とういうことで、今日は、ホワイトデーということで、お返しとか、見返りとかね、愛についても、そうですよね。見返りを求めてしまうと、それは、愛と呼べるのか。どうなんでしょうか。

吉村:見返りを求めるというのを、どの段階でやっているのか、というところが、結構ポイントだと思うんですよね。たとえば、僕が所属していた、経営者の会、BNIってあったんですけど、そこの理念は、「ギバーズゲイン」といって、「与える者は与えられる」という考えが理念として、根底にあるんですよ。だから、ビジネス上のお付き合いなんだけど、自分のビジネスチャンスを、くれくれと、求めるのではなくて、僕の商品を買ってよ、買ってよ、と行くのではなくて、他の、仲間のメンバーのビジネスが、発展するように、その人が求めているような、見込み客であったりとか、人脈を、紹介するというかたちで、こちらが先に貢献するということをやっていたら、巡り巡って、自分にも、ビジネスのチャンスが巡ってくるよね、という発想でやっているんです。

三上:へえー。

吉村:だから、よく、「ギブアンドテイク」みたいな、こっちもあげるんだから、そっちもくれよ、みたいな話って、なんとなく強制的な感じだし、たとえば、今すごく苦しくて困っているというときに、助けてもらって、すごく有り難いんだけど、今すぐお返しができない、みたいなときもあるわけじゃないですか。

三上:ありますね。

吉村:で、自分がある程度、ビジネスがうまくいって、人に貢献できるぐらいの余裕が出てきた段階だと、その助けてくれた人は、もっと発展していて、僕が何か貢献できることって、そんなにないよ、という立場に、関係性になっている可能性もあるわけですよ。でなったら、じゃあ、今困っている人に、僕は手を差し伸べよう、みたいなことができれば、いわゆる、恩を受けたときの、恩返しをするんじゃなくて、恩贈りをする、という。恩返しじゃなく、恩贈りをしましょうね、とかいう話とかも、ビジネスの世界では、結構あるんですよ。

三上:うーん。

吉村:そうすると、恩を贈っていけば、その人がまた次の人に恩を贈っていくから、どんどん、どんどん、それが循環していって、貢献が循環する、みたいな、流れが作れるでしょ、というような発想なわけですよ。

三上:うーん。

吉村:結局、自分が誰かに貢献するというのは、結果的には自分に返ってくるということがあるから、それを、ある意味、期待してやっているということでもあるんだけど、でも、それは、今何か、与えた相手がすぐ返してくれるというのを期待してるのとは、ちょっと違う。もう少し、中長期的に、より俯瞰した視点でみたら、自分が出したものは、なにかしらのかたちで、どこかから、返ってくるよね、という発想で、やるわけですよ。

三上:うーん。

吉村:そうすると、施しを受けた側の人も、今すぐ返さなきゃと思うのではなくて、ありがとうございます、と受け取って、これを、また、誰かに、この頂いた恩を誰かに、受け渡していきたいなという気持ちで、日々生活していれば、なにかしら、また、次の、そういう、誰かに、与えることができるチャンスが巡ってくると思うんですよね。

三上:うーん。

吉村:日本のことわざでもあるじゃないですか。「情けは、人のためならず」ってね。そうやって情けをかけたら、どこかで、それがまた、自分に返ってきて、結果的には、自分が得できるようになっているから、人に情けをかけるというのは、別に、その人のためではなくて、自分のためでもあるんだよ、という話なわけですよね。

三上:うーん。

吉村:その発想で、気持ちを表現するとか、伝えるということをやっていったら、別に物を媒介にしなくても、要は、誰かに喜んでもらいたいという気持ちって、これは愛じゃないですか。その愛が、どんどん、贈られていく、愛が伝達していくというか、そんな感じのものになっていけば、いいんじゃないかなと思うんですよね。

三上:そうですね。物って捉えられちゃうと、そうなりますもんね。見返りって、なりますからね。

吉村:そうですよね。だから、物って、結局、この場所に1個ある、この物しかないけど、気持ちとか、表現だったら、いくらでも、ひろげていけるわけですよね。

三上:そうですよね。みんなが、そういう考えがひろがっていっていただけるといいですね。今後ね。

吉村:そうなると、いいなと思いますよね。

三上:思いますね。さあ、今日は、ホワイトデーということで、今日のお話を聴くと、いろんな感情が芽生えたと思いますが、

吉村:ははははは。

三上:もちろんね、もらえることは、うれしいことではありますけれども、それにプラス、気持ちの部分でも、いろいろ感じていただけると、うれしいなと思いました。ということで、今日は、ホワイトデーにかけて、いろいろなお話、吉村さんからうかがいました。本日もありがとうございました。

吉村:ありがとうございました。