056.歳を重ねる事

歳を重ねてもキラキラした人って周りにいませんか?
吉村さんの今に至るまでのお話も踏まえ、人生の経験、学びがあるからこそ今が楽しい!そんなお話です。

 

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三上:皆さん、いかがお過ごしでしょうか。こころメンテナンス。本日もアシスタント三上恵と氣功ヒーラーの

吉村:吉村竜児です。

三上:はい。吉村さん、よろしくお願いします。

吉村:よろしくお願いします。

三上:さあ、吉村さん。急な質問ですが、楽しんでますか?毎日楽しんでますか?(笑)。

吉村:はい。おかげさまで楽しく過ごさせていただいてます。

三上:私も、歳を重ねるたびに、段々楽しさが増してきているんですけども。

吉村:ああ、いいですね。

三上:今日は、テーマ「歳を重ねること」を取り上げて話をしていきたいと思います。以前の私は29と30の節目が一番怖かったです。

吉村:ああ、そんな話よく聞きますね。

三上:本当ですか?「このままで私、人生いいのか?」っていう、すごい考えた時期があって、それからガラッと変わった氣がします。

吉村:へえ。そうなんですね。

三上:人生観を考えてからなんですけど。今は本当にやりたいことが多すぎて、もうちょっと時間が欲しいくらいなんですけど。
歳を重ねるたびに楽しくはなってきているんですが、一方、やっぱり歳を重ねる不安感を持っている方も多いと思うんですが、吉村さんご自身はどうですか、歳を重ねてみて。

吉村:そうですね。僕は元々そんなに年を取るっていうことに対して、年齢で区切って「このぐらいの時にこうなっておかなきゃ」みたいなのってそんなになかったので、逆にぼんやりしているうちに年齢を重ねていっちゃって、後になってから「あれ、これじゃまずいぞ」みたいな感じになって、在り方を改めていったって感じがあるんですよね。

三上:なるほどですね。改める何かきっかけがあったんですか。

吉村:そうですね。母が病氣で亡くなってしまったとか、あとはその後1回目の結婚があって子供たちが生まれて、みたいな時に、娘たちが生まれたときは34歳くらいだったのかな。それまで役者をやってたわけですけど。僕、大学途中でうつになっちゃったりした関係で卒業がだいぶ遅れちゃったんですよ。アメリカの大学を卒業して日本に帰ってきた時に、もう既に26歳だったんですよね。

三上:あ、そうなんですね。

吉村:そこから、短期間ですけど就職したりしながら、お芝居の勉強を続けていて、28歳のときに俳優養成所に入ったので、本当に俳優養成所は若い子が多いわけですよ。高校卒業してすぐ入る子とかも中にはいるぐらいだから。
そうすると18歳の子たちと比べたら10歳年上で、クラスの中でだいぶ年齢上で入った感じで、そこから養成所を卒業して劇団立ち上げてみたいな感じでやったので、お芝居している人たちの中ではスタートがすごい遅いところでやってたわけですよ。
周りはみんな若い子ばっかりの中で、僕も結構若い頃にアメリカに行っちゃって日本の文化とかにもあんまり触れてない状態でボンッとこっちに帰ってきているから、同じ年代の人って”同年代あるある”みたいなので盛り上がるみたいなところで関係性を作るっていうのがあるけど、
そもそも、元々僕はそれがない状態なわけですよね。同年代の人が多感な時期に日本でどんなことをしてきたのか、高校時代どんなだったのか、どんなテレビ見ていたのかとか何も知らない状態だから、そうするとまっさらな状態でコミュニケーションを取るので、あんまり年齢のことを考えずに生きていられるんですよね。

三上:うーん、なるほど。へー。

吉村:だから、そのまま若い子たちと同じ感覚でずっと劇団をやって、例えば公演のあった日は翌朝までずっとファミレスで語り合ったりとか。

三上:(笑) 楽しそう。

吉村:(笑)楽しかったですけどね。そういう青春みたいなことを、結構年いってからやってたわけですよ。30過ぎたときも、あんまりよく考えてなかったですよね。
僕の養成所の先輩とかは、「30過ぎると時間が進むのが一氣に早くなるぞ」とかって言ってたんですけど、その時もあまり実感がなくて「へー、そんなもんなのかなあ。知らないけど」みたいな感じで思っていたんですけど。
だから、そんな感じだったので氣が付いたらどんどん年齢が増えていってるわけですよ。「この劇団でいつかビッグになってやるぜ」みたいなことを思ってたんですけど、ビッグにならないまま34歳になっちゃったわけですよね。
「あれあれ?」みたいなね、そんな感じで。しかも子供まで生まれちゃってってなった時に、「これでいいのかな?」みたいな感じにやっぱりなるわけですよね。

三上:そうですよね。守るものがまた増えるとね。

吉村:そうなんですよ。だから、その頃僕は本当にアルバイトをして安い時給で働いてもらったバイト料はほぼお芝居の経費で消えて、みたいな感じで(笑)、その日暮らしみたいな感じだったわけですよね。

三上:はい。

吉村:だから、母がまだ生きていて障害年金をもらっていたりとか、祖父母の遺産があって、一軒家があって、とかっていうのでかろうじて生きていたんですけど、
母が亡くなってしまって、それがなくなっちゃって、家に残っているお金を自分で管理しなきゃいけないってなったら、「あれ?今の生活してたら、これ全部なくなって終わるぞ」みたいなね。
その頃はまだ子供は生まれてなかったですけど。でも、これはまずいと思ったので、手に職をつけなきゃって思って、それで母みたいな人がここまでひどい状態になる前になんとか手を差し伸べられるような職業はないだろうかって思って、
その当時は心理カウンセリングかなと思ってカウンセリングの勉強を始めて、ってところから今に至るわけですけど。だからだいぶ時間がたってから怒涛のように「やばい。このままじゃ駄目だ」みたいな(笑)。

三上:いやあ、まさしく私もそのタイプですね(笑)。

吉村:なるほどですね。

三上:30くらいから「やばいやばい、どうしよどうしよ」みたいな(笑)。

吉村:はいはい。今、そういう年相応と言えるかどうか分からないですけど、何とかちゃんと家族を養って生きていけてるし、自分で満足な感じにはなっているんで、
とはいえ、全然完成形とかも持ってないから、これから先どんどんまだまだ自分自身を成長させて発展させていくみたいなところで、未来に対して希望を持ちながら、コツコツと努力しながら進んでいるみたいな、
そんな状態なので、とても日々楽しく充実した時間を過ごさせてもらってますね。

三上:ああ。それが出ていますよね。今、音声しか皆さんに伝わってないんですけど、いつも私たちは画面越しでお話ししますけど、すごいいい雰囲氣がやっぱり毎回見るたびに、こちらまで元氣になってます(笑)。

吉村:ああ、良かったです。ありがとうございます。

三上:こういうふうに、吉村さんみたいにいい雰囲氣を醸し出している方と、歳を重ねるたびにネガティブになっていく方も多いと思うんですよ。
そういうネガティブな方、周りに多いので、歳を重ねて「もうママだし」っていう方が、少しでもそこでジャッジしているところもあるので、自分自身がやっぱり楽しいと歳を重ねてもその経験も踏まえて増してくるじゃないですか。
一人でも多くの人が歳を重ねてもキラキラしていて欲しいなって私的にはすごい思うんですけども。そのネガティブな方に対して、少しでも前進というか、楽しみを見つけてもらうには、どういうきっかけとかつくったらいいですかね。

吉村:多分、歳を重ねることに対してネガティブに捉えている人たちって「べき」とか「ねばならない」が何らかのところにたくさんありすぎることが問題なんだと思うんですよね。
だから、例えば「女性の価値は若いこと」みたいな話だったりとか「裕福な男性と社会的にステータスが高い男性と結婚することが人生の幸せ」みたいな感じになっちゃってると、それを手に入れるためには何歳くらいまでの間にそういう人と出会って見染めてもらってなんちゃらかんちゃらっていうのがあったときに、
ある程度そこで自分が考えていたリミットの年齢を超えちゃうと、もう絶望みたいな感じに多分なってしまうんだと思うんですよ。
それでも何とか少しでもステータスの高い相手と結婚するためにはどうしたらいいのかみたいなことに、頭を悩ませるみたいなことが起きちゃうと思うんですよね。
でも実際、何が幸せかって別にこの型にはまったら幸せみたいな話ではないんですよね。どの段階にいても、今この状態から得られる幸せっていうふうに考えたら、別にいろいろあるんですよ。

三上:うーん。そうですね。

吉村:だけど、多分そこに目がいってなくて、「こうでなければ幸せになれない」みたいな「こうじゃなきゃ駄目」っていうことは、それ以外のことを全部否定しているって話になるわけですよね。
だから否定のエネルギーでいっぱいだから、とてもしんどい状態だし結局他にもっと楽しいこととか幸せなこととか、見つけようと思えばいくらでも見つかるはずなのに、一切そこに目がいかなくて、「これしかないのである」ってやってるから、「それが手に入らない。大変。私、不幸」みたいな。
「何歳までにはこうしとかなきゃ。ああ、過ぎちゃった。ああ、もう駄目だ」みたいなことが起きているんだと思うんですよね。

三上:そうですよね。身近な、本当にささいなものから楽しみというか幸せを見つけていくのがいいかもしれないですね。

吉村:そうですね。だから、また前回の話の続きみたいになっちゃいますけど、やっぱり身近な、当たり前だと思っていることに対して感謝の氣持ちを持てるかどうかってところだけでもだいぶ変わってくると思うんですよね。

三上:うーん。そうですね。

吉村:「今この状態、こんなに幸せじゃん。ありがとう」ってなったら、
僕なんかだと男性だから「絶世の美女と一緒になって、みんなが羨ましがるようなステータスの高い男性になる」みたいなのが人生の幸せであるって考えてたら、
「ああ、もう結婚もしちゃってるし、子育てして、やや体重が増え始めているおじさんになってる自分はもう駄目だ」みたいな話になりかねないですけど、
別にそんなところに僕の幸せがあるわけじゃなくて、今ここで、僕の家族と穏やかに暮らせていて、ポッドキャストとかユーチューブを通して、皆さんに「幸せになるってこんなに選択肢がいっぱいあるんですよ」っていうことをお伝えしているっていう、これがもうだいぶ僕にとっては幸せな、充実している時間なわけですよね。

三上:うーん。そうですね。聴いている方で、歳を重ねてネガティブな感情がある方はやっぱり自分の身近なものに感謝することっていうのが、先に大切になってくるかもしれないですね。

吉村:そうですね。あと、悪いことって思っていることとかにも、ちょっと見方を変えると感謝できることもあるわけですよ。
だから、それこそ僕は離婚歴があるわけですけど、前の奥さんとの間の子供たちを育てているので、前の奥さんっていうのが、その人がどういうことをしてきたかって話したら相当ハチャメチャな話になるので、結構苦労しましたねって話にもなると思うんですけど、
でも、その人と結婚したから今自分の娘たちと幸せな時間を過ごせていると考えたら、別にそれって黒歴史とかではないんですよね。
僕もいろいろ未熟だったから、人間性があまり合わない人と結婚してしまったっていうのはあるんだけど、でもそれがあったおかげで、今の幸せな時間が手に入っているから、だからあのことはあのことで有難いなって感じなんですよね。

三上:そうですね。

吉村:今の色々知ってる自分だったらあの人を選ばない訳だけど、よく分かっていない精神的にまだ子供だった僕だったから、あの人と結婚して大変な時期を乗り越えるっていうことができたわけですよね。
そのおかげで、今この幸せがあるからって考えたら「あの時の未熟だった自分、ありがとう」って。

三上:(笑)わかる。その氣持ち、分かります。うーん、分かります。あの時があったから、今がある。幸せですもんね。

吉村:(笑)そうなんですよ。だから、その頃と比べたらだいぶいろいろと、僕もいろんなことが分かってきて、もっと穏やかに暮らすにはどういうふうにしたらいいって知恵がついたので、それを実践できているわけですけど。

三上:人生の経験も、重ねるたびにいろんなことを知れて楽しいですよね。

吉村:そうですね。

三上:周りの皆さんも、そういうふうに感じていただければ嬉しいです。

吉村:そうですね。

三上:吉村さん、本日もありがとうございました。

吉村:ありがとうございました。